毎日30℃以上の蒸し暑い日が続く東京では、平日にもあちこちで浴衣姿の人を見かけるようになりました。お祭りがない日でも、浴衣を着ることができるのはこの時期の特権ですね!
さて今回は、面白いコンセプトのお店が六本木にあるということで行ってきました。訪れたのは、レトロ感たっぷりの看板が印象的な「角ハイボール酒場」。実はサントリー社が仕掛けたもので、ハイボールを楽しむことができます。ハイボールは、ウイスキーを炭酸水(ソーダ水)で割ってつくりますが、サントリーの「角瓶」がベースの「角ハイ」には、レモンが入っているんですよー。
棚に並ぶサントリーのウイスキー「角瓶」。ウイスキーがこれだけディスプレイされると、雰囲気が出ますね~。
「角ハイ」専用サーバー。通称“角ハイボールタワー”
店内には、全国660店舗に設置されている「角ハイ」専用サーバーがありました。このサーバーは、ガス圧がとても強いので、「シュワシュワッ!」と爽快感が強いハイボールをつくることができるそうですよ。これがお店でしか出せない味の秘密なんでしょうねー。
飲んでみたところ、最初はウイスキー独特の匂いや味を感じるんですけど、ソーダ水なのでサッパリとしたのどごしです。おまけに、レモンも入っているので後味スッキリで爽快感があります!!!もしかすると、ビールが苦手な方が気軽に飲むうちに、ハマってしまう味かもしれないですねぇ。そして、和・洋・中のどんな料理にも合いそうだと思いました。食中酒としても、そして特にこってり系の食事をした後に飲む食後酒としてもオススメです!
さてそろそろ、勘の鋭い方は上の写真で店員のお姉さんが着ているTシャツの色、そして、お兄さんのTシャツの胸元を見て、何かお気づきになっているのではないでしょうか!?
そうなんです。実はこのお店、たこ焼きチェーンで有名な「銀だこ」とサントリー社とのコラボだったんです!銀だこの店舗を活用して、サントリー社が「角ハイ」のプロモーションを展開しているそうですよー。レジの隣には、たこ焼きマシン。そして、すぐ隣にバーカウンターがありました。
この「角ハイボール酒場」、ターゲットがビジネスマンということで、新橋や新宿などのビジネス街にもあるそうです。実は、下北沢にもショップがあったんですけど、集客が難しかったそうでこの1ヶ月の間に〆てしまったそうです。下北沢は、環境が違ったんですね。今では、通常の「銀だこ」メニューのみ展開しています。
BAR MENUで、ハイボールを注文できます!レジのすぐ横には、アツアツのたこ焼き。チーズカレー味に挑戦!美味しいぃ~♪
たこ焼きメニューをほぼ制覇しているのでは?と思われるお客さんを発見。まさに、大人買い(食い?)ですね。
店内は、小腹がすいたからちょっと立ち寄ったという雰囲気の若いお客さんたちがほとんど。印象的だったのは、必ずハイボールとたこ焼きを注文していたこと。また、ハイボールだけを注文するお客さんもいて、ハイボールが若者に浸透していることを肌で感じました。
お昼ごろの様子。六本木にあるショップの外観。お昼→夕方。のんびりと語らいながら過ごすお客さんたち。
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また、「角ハイボール酒場」について調べていたところ、興味深い事実を知りました。それは、ウイスキー消費量は、1983年をピークに25年間も右肩下がりだったこと。直近だと、ウイスキー市場成長にはリーマンショックの影響も関係していること(購買傾向、食習慣の変化など)。サントリー社にとって心臓ともいえるウイスキーをどうしたらいいだろうかと悩んでいた2008年夏、ウイスキー事業部に朗報が。その朗報というのが、「ウイスキーが市場で低迷中にも関わらず、ものすごくウイスキーが出ているレストランが東京にある」というもの。そして、そのレストランがお客さんに出していたのが、ハイボールだったそうです。その後、サントリー社内では、20代~30代を取り込むために、レモンを入れるなどの飲み方のアレンジや美味しく感じる濃度についての研究を重ね、現在の角ハイボールが誕生。「1杯目の乾杯ドリンク」というキャンペーンも見事に成功し、角ハイボールに似合う料理に関する飲食店向けセミナー、黄色が印象的な宣伝グッズの製作などで地道な営業活動を継続。その結果、認知度が30%→80%以上に跳ね上がったそうです。
ウイスキーのブランドによって味もそれぞれ異なるという、ハイボール。今年の夏は、色々な味に挑戦してみるのはいかがですか?(20歳未満の皆さんは、大人になるのを楽しみにしていてくださいねー。)