麻布十番で
和菓子のセレクトショップ、
50種類もあるかりんとう専門店、
薄皮パリパリでつぶしあんが特徴のたい焼きショップとお店をまわっていた際、「あれ?」と思うものが目に留まりました。5歩で通り過ぎてしまうほど狭い入り口、そして、階段で登ったところにかすかに見える本殿。
入り口付近には、七福神が乗った「宝船」の石像がありました。どうして「宝船」なのか調べたところ、
昭和 8年から昭和15年まで行われていた「麻布稲荷七福神詣」がはじまり。発足当時は、熊野神社(恵比寿)、朝日神社(大黒天)、氷川神社(毘沙門天)、末広神社(弁財天)、久国神社(布袋尊)、桜田神社(寿老人)、天祖神社(福禄寿)、竹長神社(宝船)がの8社だったこと。戦後は、竹長稲荷神社と末広神社の合祀で「十番稲荷神社」となり、竹長稲荷神社の宝船は十番稲荷神社が、末広神社の弁才天は宝珠院が継承、朝日神社の大黒天に代わって大法寺が加わったこと。
戦中戦後しばらく途絶えていたものの、昭和41年に「港七福神めぐり」として再興したこと、がわかりました。「港七福神めぐり」は伝統的なイベントだったんですね。何だか、麻布エリアに澄んでいるだけでご利益がありそうですよね。
恵比寿さま。いつ見ても幸せ気分になります。
本殿がどうなっているのか気になったので、さっそく階段を登ってみました。神社の目の前は大きな道路に面していて交通量も多いのに、本殿周辺は高さがあるからなのかひっそりしていて、静寂な空気。そして、十番稲荷神社は「かえるの御守」が有名な神社ということで、「若ガエル」「家得る」「落し物カエル」など、カエルにちなんだお守りが沢山ありましたよ。特に「黄金景気守」は、カエルが金色に変身していて、ゴージャスに!印象が、ガラッと変わりますよねー。
鈴のを鳴らす手綱。普遍的なデザインですよね。
きりっとした表情で、本殿から外を見つめる狛犬(こまいぬ)
階段を下りて、参拝後に引いたおみくじに書かれていることを半ば真剣に読んでいると、向こうからファミリーがやってきました。男の子も神社が気になったようで、お母さんにお賽銭をもらうと、階段を駆け上がり、一生懸命に鈴を鳴らした後、合掌していました。親と一緒ではなくても、自分の意志で参拝しようと決めて、階段を登っていった男の子。その姿を笑いながら見つめる親。何だか素敵な風景だなぁと思いました。
お母さんに「お賽銭、ちょうだい!」と言っている様子。
何をお願いしているのかなー?
参拝を終え、達成感の表情。いい感じ!
麻布十番の商店街へ戻ろうとした際、今度は印象に残る警備員さんに出会いました。神社と道路を挟んだ反対側にある子供塾の警備員さんで、塾に通う子供たちが安全に道路を横断できるように、ずーっとその場に立っていて、信号が変わるたびに旗を上げて子供たちが完全に横断するのを見守っています。その仕事ぶりが何ともいい感じなんですよー。どんな風に良いのか?これはもう、是非見に行って、実際に感じていただくことをオススメします!
こちらの警備員さんです。表情はいつも真剣ですよ!
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「港七福神巡り」も気になりますよね。巡拝用のマップとご朱状の専用色紙(300円)もあって、各神社で販売されているそうですよ。それにしても、麻布十番では、美味しいものや素敵な人との出会いがたくさんありました!観光客も多くて、東京のなかでも是非とも訪れたい町、という印象を受けました。まだまだ行きたいお店が他にもあったので、また出没したいと思いますー。
〔参考情報〕
十番稲荷神社
東京都港区麻布十番1-4-6
03-3583-6250