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世界に挑戦する日本人 Vol.1 西山浩平さん〔中編〕
「東京の遊び方」がお届けするインタビュー企画“世界に挑戦する日本人”。前回に引き続き、今回もエレファントデザイン代表である西山浩平さんへのインタビュー〔中編〕をお伝えいたします!

世界に挑戦する日本人 Vol.1 西山浩平さん〔中編〕_f0219141_1837432.jpgアジア域内での国際結婚率が増える!?

2020年の日本はどんな国になっていると思いますかと質問をしたところ、「確実に英語を話す人が増えているでしょうね」と。そのあと続けて、「中国語を話す人も増えていて、そして、不動産の多くは中国人が所有しているでしょうね。それから、特にアジア域内の国際結婚の率も増えている。それというのも、日本の土地が安いから中国人のキャピタル(資金の流れ)が変わるからです。」それから、「日本の会社は安いので、中国人の投資家が買うはず。そうなると、日本で教育を受けさせたいと思う中国人が増えてくるでしょう。ちょうどその頃、中国のバブルがはじけるので、嵐が過ぎるまで日本にいようと考える中国人が増えると思いますよ。」「カナダは遠くてちょっと難しい。シンガポールも近いけど、もっと近い日本にやってくる富裕層が増えると思います。」と。まるで物語を語るように話してくださいました。

日中米の関係については、「日米関係との関係に匹敵するぐらい、日中関係は濃くなる。そして、中米も密接になる。だから、中国経由で、NYと東京という関係が展開していくと思いますね。」と。やはり、中国ははずせないんですね。このことについて西山さんは、「結局、飲み込まれちゃうんですよね。」それも、日本ではなくて「東京」が飲み込まれしまうとおっしゃっていました。一方で、青森や岩手などの東北地方は、そのままであり続ける。それというのも、中国人にとって日本の地方は東京に比べるとあまり関心がないから・・・。でも、東京は、もはや東京ではい続けられない。
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ただ、そこで感傷的になるのではなくて、日本は日本らしさを作らないといけないから、外部から人が入ってくれば来るほど、日本らしさは形成されていくはず。つまりは、自分たちが多数派だと思っていた人たちが、アジア圏でみたら実は小数派だったことに気づく日が来るということだそうです。これは、フランス人だと思っていたら、ヨーロッパ人だったと同じこと。以前存在していたフランという通貨なんて知らなくて、ユーロしか知らない人が増えてくるという現実に似ている。

大事なことは、「東京」をどんな街にしていきたいかということ

世界に挑戦する日本人 Vol.1 西山浩平さん〔中編〕_f0219141_7522832.jpg東京にきて欲しい人がどういうタイプの人なのかを決めて、そういう人がきてもらいたくなる街にしていくこと画大事だという。「犯罪者がいっぱいくる街にはしたくないですよね。かつてのNYはそうでしたね。犯罪しやすい街だと思われていた。現在では、安全な街だということで子育てをしたい街に変わりましたよね。他にも、ボストンのように学生が勉強するのにふさわしい街、サンフランシスコのようにマイノリティーに寛容な街だと思われたから、それぞれに適切な人たちが集まった。」

例えば、東京を「優秀な人たちに来て欲しい街」にしたいのであれば、ジェンダーに寛容で優秀な人たちが生活しやすい街ですよ、というブランディングをすれば、そういう人たちは必ず集まってくる。「優秀」の定義については、例えば、経済的に自由だったり、言語的に自由だったり(英語&日本語が使えること)、または、クリエイティブに何かを生み出ることができるだったり。そうして、起業したり、就職して新規事業を立ち上げるような人たちが集まってくるような街のブランディングをする必要がある。

「こうした方向性をちゃんと見据えていれば、将来について心配したりネガティブなことを考えている時間はなくて、2020年に住みたい町にするために、どんな人を積極的に受け入れたいかということに目を向けて、動いていかないといけない。そうしないと、彼らはどこか別の場所へ行ってしまう。」と警鐘を鳴らす。

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春・秋に、東京に人を集めて仕事をする

そういった未来に対して、西山さんやエレファントデザイン社が取り組んでいることはあるかどうかをお聞きしたところ、「ありますね。春とか秋とか、ちょうどいい季節に、物理的に合わなければならない人たちが会って、仕事をして、あとは好きな場所でネット上で仕事ができる環境をつくっていきたい。具体的には、世界中の知恵を持った人が適切な時期に東京に集まるような仕組みづくりをしていきたい。」東京をそういう場にしたいと考えているという。

CUUSOOが目指しているのは、どこかに勤務地がなければならないというプラットフォームを外して、そのような生き方をしている人たちに対して、確実にロイヤルティを払っていくこと。「既存の事業としては、CUUSOOにアイデアを預けてもらうことです。」と話す西山さんからは、熱い想いが伝わってきました。

〔ご参考情報〕
世界に挑戦する日本人 Vol.1 西山浩平さん〔前編〕
世界に挑戦する日本人 Vol.1 西山浩平さん〔後編〕

♪ 今回は、西山さんが空想する「未来」についてご紹介しました。西山さんのお話を聞いて、日米中の関係性、そして、「東京」の未来について新たな知見を得ましたよね。特に印象的だったのは、私たちが「東京」をどんな街にしたいのかを今から考え始め、個人レベルから行動に移すことが大事だということ。他にも、一年のある時期に、東京に人を集めて仕事をするというスタイルは、とても現代~未来型の働き方だと感じました。

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by TOKYO_YUCa | 2010-08-28 20:36 | - 世界に挑戦する日本人


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